子宮腺筋症 ディナゲスト治療から、子宮全摘、卵巣摘出までの道のり

たかが子宮腺筋症。でもそのせいで普段の生活に支障が…。そのため治療することに。その治療日記をつらつらと書いてます。

急ですが、子宮全摘手術を受けることになりました。

先週の金曜日、婦人科を受診した時、先生から手術するなら早めにおいでね…と言われていました。なのでこの1週間、ネットで検索はもちろんのとこ、全摘した友達や会社の人にもどうだったかアドバイスもらったりして悩み続けました。

でも実際は、このままディナゲストを続けても不正出血が治まらないかもしれない。ネットでも、ある腺筋症の人が不正出血が不定期に続いていて、しばらくないなぁと思ってたら、今までに経験したことのない豆腐のような塊がドボドボと出てしまったと書いてるのを見かけました。私もこの不正出血がこの先どうなるかも予想できないのも不安でした。先生もうーんと考え込んでたし(笑)

あと生理に関しても、年々酷くなる大量出血と激痛にもう限界がきてるのも事実でした。

そんな現実にそろそろ向き合わないといけない時期が来たのかもしれません。

なかなか踏ん切りがつかない自分に言い聞かせ、昨日金曜日、婦人科を再度受診しました。

 

診察室に入ると先生から、「はい、…ん?」と分かってたんだろうけど、声をかけられました。私は「いろいろ考えたんですが、やっぱり手術することにします。」と言いました。その時先生は言葉には出さなかったものの、表情が「よっしゃ、よく決めた!」と言ってくれているようで少し安心しました。

伝えると、すぐ手術に関しての話になりました。

まずは開腹手術か腹腔鏡か。

素人目には、開腹のほうが直接見れるからそっちのほうがいいのでは…と思いがちですが、実はそうでもないと。特に子宮腺筋症で腸との癒着がある場合、子宮と腸を剥がさなければいけない。開腹の場合、子宮の裏側に腸があり見えないため、手探りで腸と子宮を剥がしていく。難点として、子宮は硬いけど、腸の表面は柔らかく、慎重に剥がさないと腸の表面を傷つけてしまうことがある。その点、腹腔鏡の場合、子宮の裏側にカメラを入れその部分を見ながら剥がしていく。その分見えているので剥がしやすいと。

あとは、卵巣をどうするか。これについては私も聞きたかったんです。というのも、PMSが酷く、卵巣を摘出することによってそれが改善するなら摘出したいと思っていて。しかし摘出してしまったらいきなり更年期が出てしまうのではないかということ。

先生曰く、それは摘出してみないとわからないと。PMSの原因は色々あって心理的な面からも来ることがある。なので、その原因が女性ホルモンでそれが強く関わっているなら、摘出したほうがPMSがなくなる可能性はある。あと更年期については、そこは問題じゃないと思っている。どっちにしろ3~5年で閉経したら更年期はくる。卵巣をとることで更年期が少し早くなるだけであって、そこにこだわる意味がないと。確かに私もそれは思っていた。だから先生に、もし更年期になればその時また薬で和らげることできますよねって聞いたら、もちろんと言ってくれて安心。

先生は、卵巣についてはとった方がいいと思っている。というのも、閉経が近いこともあるし、一番は卵巣がんの心配がなくなるということ。これは大きいと思うと。

でもこれらを最終的に決めるのは患者さん本人。中にはいろんな人がいて、色々と詳しく調べてきて、不安がありなかなか決められなかったり、とった後でやっぱり…と訴えてくる人もいたり。

だから医者からは強制もできないし、決められない。

と言いつつも、先生の考えや思いをかなりの時間をつかって話してくれ、知らないうちにもう手術を受け入れている自分がいました。

最後に、先生よろしくお願いしますと伝えて診察室を出ました。

 

診察が終わると、もうその日にできる検査はして帰ってねと看護士さんから言われ、ご飯も食べず、血液検査、心電図、レントゲン、入院の説明と病院内をまわるまわる(笑)

結局終わったのが15時でした。9時に来て、診察が12時前。その後検査で、なんと6時間も病院にいた!!

そうそう婦人科の待ち時間に、患者さんと違うお医者さんのやり取りを見かけたんです。その医師はあまりゆっくり患者さんに話をせず、少し冷たい感じがしたんですよね。まあいろんな医師がいるのは当たり前。だからこそ、改めて自分が信頼できる主治医との出会いがどれだけ重要なのか、大切なのかを感じました。やっぱり医者と患者って、信頼関係だと思うんですよ。それだけでどれだけ患者側は救われるか。

きっと私は今の先生と出会ってなかったら、決断できなったと思うんです。

決断までに至ったのは、最初先生が患者である私の話にちゃんと耳を傾け聞いてくれたこと。これはすごく大きかった。ちゃんと私の顔を見て話を聞いてくれた。こんなこと初めてでびっくりしたのを覚えています。で、手術に関しても、いいことも悪いことも含めて話をしてくれたこと。そしてきっと手術の腕に関しても自信を持っていること←ここ大切(笑)きっとこういう過程があったからこそ、手術することを決断できた気がします。

 

さて、手術日はまだ病室や手術の関係で確定していませんが、11月中旬になるかと思います。

なので、多分もう一度生理みたいな不正出血はくるかなと。人生ラストの生理かぁ、なんだか変な気持ちですが…(笑)

ディナゲストもそれまで飲み続けるので、その報告もまたしていきたいと思います。